2016年10月31日月曜日

メモ : 光合成

植物を構成するCHONのOは空気ではなく水からきている。
さらに、1941年、ルーベン(S. Ruben)とケーメン(M, D. Kamen)は、酸素の同位体18Oを用いて、光合成で生じる酸素分子が水分子の酸素原子に由来し、二酸化炭素中の酸素原子には由来しないことを証明している。 (p.42)

光合成は・・・水と二酸化炭素を原料にして、光のエネルギーで酸素とデンプンを作り出すはたらきである。この化学式は12H2O + 6CO2 → C6H12O6 + 6O2 + 6H2Oさて、植物のはき出す酸素は、光合成前の二酸化炭素分子からくるのだろうか、それとも水分子からくるのだろうか?植物は「二酸化炭素を取り入れ酸素をはき出す」ので、二酸化炭素CO2の分子から酸素原子Oが取り出されて酸素O2を発生させると考えがちであるが、そうではない。p.42で述べたルーベンとケーメンの実験により、そのことが実証されている。 (p.44)
一部表現は引用者が編集》

『「人工光合成」とは何か』(光化学協会・井上晴夫; ブルーバックス)





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